IBM PC DOS

2014年11月22日 (土)

Oracle VM VirtualBox で PC DOS4.00 を実行

11月22日 晴れ

ネットで IBM PC DOS4.00 を見つけたので、Virtual Machine で実行できるか、試してみた。
command.com の日付を見ると1988年なのでもう30年近く前のOSと言うことになる。
 

********** VirtualPC2007 ***********

まず、VirtualPC2007 に入れてみた。新規に作成し、インストールFDイメージから起動、HDDを作成、フォーマットして
ファイルはHDDにコピーされ、インストール成功・・・と思ったが、再起動してもHDDからだとどうしても起動できず止まる。
HDDの config.sys autoexec.bat をすべて無効にしてもだめ。
起動できるインストールFDの config.sys autoexec.bat を少し直して、HDDに入れても同じであった。
調べると VirtualPC の IDE コントローラあたりと合わないらしい。(英語のサイトより)
 

********** VMwarePlayer ***********

次に最近よく使う VMwarePlayer でも試してみた。新規マシンの作成をして、FDDを追加し、
インストールFDイメージから起動・・・が既にできない。いきなり再起動を繰り返すだけになってしまって、ダメ。
 

********** VirtualBox ***********

IBM PC DOS4.00 は Virtual Machine では無理なのか?
と思いつつ、Oracle VM VirtualBox でも試してみた。
Oracle VM VirtualBox は Windows や ubunta をいれて試したりしていたが、DOS系は使ったことが無かった。
結局これが成功したのだが、以下覚書として記す。

新規 仮想マシンの作成
メモリは16MBで十分(4MBでもOK)
HDDも32MBもあればよい、作成ボタンをクリックする。

設定でフロッピーに IBM PC DOS4.00 の install.img を割り当て
IDEコントローラーは PIIX4 のままで OK (PIIX3  ICH6 いずれでもOK)

Vboxpcdos4005

起動する
Vboxpcdos4007

英語でいろいろ説明があるが ENTER で

ドライバ読み込みと空きメモリ関係は、とりあえず1で
Vboxpcdos4010
(2 3 の設定でも動くことは後で確認)

国指定は
Vboxpcdos4011
Vboxpcdos4012

C: のHDDにインストールを指定してインストール
再起動指示が出るので、Ctrl+Alt+Del
Vboxpcdos4018
OPERATING diskette にマウントしなおして ENTER
Vboxpcdos4019
インストール成功がでる。FDを除去して Ctrl+Alt+Del

VirtualPCでもここまではできたので、緊張の一瞬。

Vboxpcdos4020

無事、DOSSHELL が立ち上がったようだ。

ENTER すれば command prompt が出た。
Vboxpcdos4021

1.Minimum DOS function; maximum program workspace の時の config.sys と autoexec.bat と空きメモリは
Vboxpcdos4022_2
Vboxpcdos4023_2
Vboxpcdos4024_2

3.Maximum DOS function; minimum program workspace の時の config.sys と autoexec.bat と空きメモリは
Vboxpcdos4029_2
Vboxpcdos4030_2
Vboxpcdos4027

DOS コマンド内には EMM386 も HIMEM も無いので、HMA や UMB は使えない、シンプルなもの。
CDもマウスもそのままでは使えない。(当時一般にはDOSマシンにはCDROMドライブやマウスはなかったはず。)
CPU 使用率を落とすための、POWER.EXE や IDLE.COM は動かない。
しかし VirtualBox には設定->システム->プロセッサー タブで使用率を制限できる。
これを1-数%位に設定すると、タスクマネジャー上での使用率をかなり下げられる。
Vboxpcdos4031

Virtual Machine は Windows を入れてるときは互換性の差は感じないが、古いDOSではソフトによる差があるようだ。
CDROMやマウスも無く、いまさら使う必要も無い。
インストールの可否は確認したし、十分暇もつぶれたので、PC DOS4.00 は消去とした。

2012年12月 1日 (土)

実機のPCDOS/VをV-Text24ドットフォントで

12月01日

PCDOSJ7.0/VのV-Text24ドットフォントを実機で試してみた。
->目標:SVGAで24ドットフォント表示 -> 結論:私の実機では今のところ無理

実機のスペック:
CPU PentiumIII933MHz
M/B AOpen chipset i815E
VideoOutput Onboard
Display I・O DATA22インチ液晶15pinアナログ接続(Main machineと共用)

1)まず実機なのでイメージでなく、FD又はCDが必要。
PCDOSJ7.0/VはFD11枚もある。イメージからFD作成するのも、交換するのも面倒。
そこで
FD1枚目のイメージ、と11枚分のFDの内容の入ったフォルダからImgburnでブータブルCD-RWを作成。
すんなりセットアップ開始するが、セットアッププログラムにA:\にDISK2を要求され断念。
結局、FDを11枚作る。

2)実機でPCDOSJ7.0/Vをセットアップ。

3)V-TEXT化するため
DSPXVBEを入れ、SETUPVで設定変更。
DSPX Wをして、V-Text表示にすると、22インチ液晶モニタの上3行分位だけが表示エリアになって、
重ね合わせ表示で、まったく使えない。最後に残った表示は24ドットフォントになってはいるが・・・

i815E用にDOS用ドライバが必要なのか?
実機のVideo BIOSを調べると

vbei  show VESA VBE information を使用

[VESA BIOS information]
VBE Version     3.0
OEM String at   20D0:242Eh (built in VbeInfoBlock)
OEM String      "Intel(R) 815 Chipset Video BIOS"
Capabilities    00000001h  ( 8bitDAC )
Total Memory    1024 Kbytes
OEM Revision    22.56
OEM VendorName  "Intel Corporation"
OEM Product     "Intel(R) 815 Chipset"
OEM RevisionStr "Hardware Version 0.0"
           ・
Video Modes...
     109h, 10Ah, 10Bh, 10Ch,               *** text
     11Dh, 10Eh, 100h, 127h, 128h,        *** ?
     101h, 110h, 111h, 112h                 *** 640*480
     102h, 103h, 113h, 114h, 115h,        *** 800*600
     105h                                         ***1024*768
           ・
           ・
とでて、VBE Version 3.0 が使えるようなのだが、DSPXVBEはダメ。
V-Textのドライバとして他を探すと、いくつか見つかり、試す。

4)DSPXSVL2 Verison 0.90
24ドットフォントは使えないがV-Textとしては動く。実用になるのは800X600SVGAのモードで
100桁X50行 8 x 12dot位までだが。
Dspxsvl237low_2
Dspxsvl2dspx_2

5)dsp4uvwaのDSP4U.COM では800X600SVGAモード100桁×37行は動く。
24ドットフォントは使えない。こちらは最下行が表示されない。
Dsp4uvwa_2

6)Dsp24 V0.08 VGAで24ドットフォント表示。字は綺麗になるが、VGAなので表示量が少なく、実用的でない。

7)DSPVV V1.09 VGA用24ドットフォント表示。これも表示量が少なく、実用的でない。

他のビデオカード用のドライバもいろいろ試したが、当然ダメ。

8)DSPXSVL2 Verison 0.90を使った状態でフォントドライバを変えてみた。

  {1} $FONTX.SYS うまく表示されない。
  {2} Font Subsystem for DOS/Vの中の
     FONTNX.EXEも試してみたがうまく表示されない。

結論:この1週間位、いろいろ検索してやったが今のところ無理という結論になった。
800X600SVGAモード16ドットフォントでV-Text化はできたが、24ドットフォント表示はだめ。

実機は再起動等すべてに時間がかかり、かなり暇がつぶれた。
結局、実機(約10年もの)よりVirtualPCの方が、自由度?性能?が高いことがわかった。
実機のPCDOSは消去。