Oracle VM VirtualBox で PC DOS4.00 を実行
11月22日 晴れ
ネットで IBM PC DOS4.00 を見つけたので、Virtual Machine で実行できるか、試してみた。
command.com の日付を見ると1988年なのでもう30年近く前のOSと言うことになる。
********** VirtualPC2007 ***********
まず、VirtualPC2007 に入れてみた。新規に作成し、インストールFDイメージから起動、HDDを作成、フォーマットして
ファイルはHDDにコピーされ、インストール成功・・・と思ったが、再起動してもHDDからだとどうしても起動できず止まる。
HDDの config.sys autoexec.bat をすべて無効にしてもだめ。
起動できるインストールFDの config.sys autoexec.bat を少し直して、HDDに入れても同じであった。
調べると VirtualPC の IDE コントローラあたりと合わないらしい。(英語のサイトより)
********** VMwarePlayer ***********
次に最近よく使う VMwarePlayer でも試してみた。新規マシンの作成をして、FDDを追加し、
インストールFDイメージから起動・・・が既にできない。いきなり再起動を繰り返すだけになってしまって、ダメ。
********** VirtualBox ***********
IBM PC DOS4.00 は Virtual Machine では無理なのか?
と思いつつ、Oracle VM VirtualBox でも試してみた。
Oracle VM VirtualBox は Windows や ubunta をいれて試したりしていたが、DOS系は使ったことが無かった。
結局これが成功したのだが、以下覚書として記す。
新規 仮想マシンの作成
メモリは16MBで十分(4MBでもOK)
HDDも32MBもあればよい、作成ボタンをクリックする。
設定でフロッピーに IBM PC DOS4.00 の install.img を割り当て
IDEコントローラーは PIIX4 のままで OK (PIIX3 ICH6 いずれでもOK)
英語でいろいろ説明があるが ENTER で
ドライバ読み込みと空きメモリ関係は、とりあえず1で
(2 3 の設定でも動くことは後で確認)
C: のHDDにインストールを指定してインストール
再起動指示が出るので、Ctrl+Alt+Del
OPERATING diskette にマウントしなおして ENTER
インストール成功がでる。FDを除去して Ctrl+Alt+Del
VirtualPCでもここまではできたので、緊張の一瞬。
無事、DOSSHELL が立ち上がったようだ。
1.Minimum DOS function; maximum program workspace の時の config.sys と autoexec.bat と空きメモリは
3.Maximum DOS function; minimum program workspace の時の config.sys と autoexec.bat と空きメモリは
DOS コマンド内には EMM386 も HIMEM も無いので、HMA や UMB は使えない、シンプルなもの。
CDもマウスもそのままでは使えない。(当時一般にはDOSマシンにはCDROMドライブやマウスはなかったはず。)
CPU 使用率を落とすための、POWER.EXE や IDLE.COM は動かない。
しかし VirtualBox には設定->システム->プロセッサー タブで使用率を制限できる。
これを1-数%位に設定すると、タスクマネジャー上での使用率をかなり下げられる。
Virtual Machine は Windows を入れてるときは互換性の差は感じないが、古いDOSではソフトによる差があるようだ。
CDROMやマウスも無く、いまさら使う必要も無い。
インストールの可否は確認したし、十分暇もつぶれたので、PC DOS4.00 は消去とした。